勝者と敗者で世界のすべてが分けられるとしたならば。
きっと彼ら二人の圧勝だ。






 被害者は止まらない。






空は見渡す限りの眩しいくらいの青色。
昨日まで数日間降り続いた雨が嘘のような雲一つない快晴に、車の後部座席から垣間見る街の人々の表情はとても明るく、穏やかだ。
デイバンの情勢もなかなか、店の売上も上々。
シマ内でも大きなトラブルはない・・・拍子抜けしそうなくらい、 平和な日々が続いている。

現在のところ、特別心配なことはない。はずなのに。

本部に向かうイヴァンの表情は苛立ちと焦りの色に塗りつぶされていた。

「くっそ・・・しょうがねぇこととはいえ、アイツらがセットでいる時に行くしかねぇなんて・・・・」

せめてどっちかが会合とかなんかで外してるときなら、とブツブツと呟く我が上司を見つめる側近の部下たちは、 皆瞳には同情と憐れみが、口元には苦笑が浮かんでいる。
彼らも一度は、あれ、に遭遇してしまった軽度の被害者だからこその反応だ。
だが彼らにとっての不幸中の幸いは、それが二人なりの少々過剰気味なスキンシップとしか思っていないことである。
真実を部下に告げることなどもちろんできはしないが、イヴァンは自分の境遇を呪わずにはいられなかった。
・・・なぜ、自分一人だけが被害直撃にならなければならないのか。

「あと5分ほどで到着します」

その報告に後部座席からは「あー!」という叫びが聞こえてくる。
予想通りの反応にますます部下たちの苦笑は深まったのだが、当のイヴァンの位置からはそれは分からない。
というよりも、例え伺い知れる場所に位置していたとしても、今のイヴァンにはそんな余裕はなかっただろう。

ボスと本部への定期報告は当然必衰。
電話での報告も可能ではあるが、できる限りは幹部直々に出向き、直接ボスへ口答で伝えることが礼儀であり、鉄則である。
それは緊急を要する場合も、逆に今のような平和の一言で済むような場合でも、変わらない。
もちろんイヴァンもその基本を違えたことはない。
常々言動も軽く、幹部らしからぬ言動も多いが、その地位にいるための努力や 一定以上の礼儀や義理はきちんと弁えていることをイヴァンの近くにいる者ならば誰もが知っていることだ。

だが、イヴァンは本部に心の底から行きたくない。
細かく言うならば、新任ボスと幹部筆頭であるベルナルドのいる、あの執務室に足を踏み入れたくない。
ほんの1週間前の出来事を思い出しては、苛立ちと戸惑いがふつふつと湧きあがってくる。


「ジャンに、触るな」

「今度ジャンに触れたら・・・・分かるな、イヴァン」


ひどく冷えた瞳。
発せられた言葉も、それと同じくらいに冷えていたのはたしかだ。
口元に浮かんだ笑みの不自然さと毒々しさといったら、とても同胞であり同じ幹部に向けるものではなかった。
あの眼を思い出すと、情けないことに未だに背筋にぞわりという感覚が現れてしまい、イヴァンの機嫌は余計に 下降の一途を辿るばかりだった。

おかしい。
知らず、ハァ、と柄にもない溜息がイヴァンの口元から漏れた。

車外の景色はこんなにも明るく穏やかだというのに。
どうして、その平和を作り出している一端を担っているだろう自分の心はこんなにも荒んでいなければならないのか。

絶対におかしい。世界とはなんて不条理なのだろうか。

目前にまで迫った大きな本部の最上階・・・ボス・ジャンカルロと幹部筆頭のベルナルドがいるだろう執務室を睨みつけながら、 そんな似合わない言葉がイヴァンの頭に浮かんだ。





重厚な扉の両脇にいる警備の者に軽く手を挙げる。
イヴァンの姿に気づき、若いその警備の者たちは、深く一礼をした後、右側にいた男がボスへ知らせるべくノックを しようと扉へ手を伸ばした。

「ちょっと待て・・・!」

が、その直前、イヴァンの少し慌てた声がそれを制する。
完全防音のため、扉の内側へまでこの声が届くことはないのだが、イヴァンは声を潜めつつ、警備の者へと足早に近づくと尋ねた。

「あー・・・今、中にベルナルドもいるのか?」

目線を彷徨わせるその姿に、尋ねられた男はイヴァンの心情を悟った。厳しい顔つきに、少しだけ笑みが浮かんだ。

「いえ、実は先程出ていかれまして・・・今はボスお一人です」

「マジか?!」

一気にイヴァンの表情が明るくなった。
これならば、報告を素早く済ませることができれば、ベルナルドに遭遇せずにすむかもしれない。
1週間前のあの事件以来、気のせいなどではなく、ベルナルドのイヴァンに対する態度や視線が厳しくなり、悩みの種となっていた ・・・だからこそ、本部へも、ベルナルドがいないことはほぼないだろうジャンの執務室も、できる限り近づきたくなかったのだ。
ジャン単体であれば、少々やかましいだけで、なんの問題もない。

(さっさと報告して、逃げるに限る・・・!)

情けない理由だとイヴァン自身も感じるが、とにかく善は急げである。
勢いよく、Nock!Nock!

「報告に来てやったぜー・・・って」

部屋に入り、後ろ手に扉を閉めたところで、イヴァンの動きはすぐに止まってしまう。
室内の豪華な装飾品に紛れることなく、一番の存在感を放つ大きな木製のボス専用デスク・・・その上には、見慣れた金髪が。

書類の積み上げられ、さらに何枚か散乱した机上に、我がCR:5のボスであるジャンカルロは・・・・・・静かに寝息を立てていた。

「は・・・・」

はぁああ?!と叫びだしそうになったが、実際は随分静かな声で一文字だけしか言えなかった。
正確に言えば、大声を出すことをためらった・・・というよりも、忘れたという方が近いかもしれない。

室内は、とても静かだった。
音楽もかけられておらず、完全防音のこの部屋は外界の雑音も完全に遮断してしまっている。
太陽の光が柔らかく差し込む室内で、輝きを増しているブロンドだけがひどく鮮やかで、まるでそこだけ別の空間の ような錯覚に陥ってしまう。

無意識に足音を潜めつつ、数歩だけ歩みを進める。

瞳を閉じて浅く息をしている表情は普段の勝気さが嘘のように消えており、随分幼い印象をイヴァンに与えた。
白く細い輪郭にかかる痛んでいる様子のまったくない美しい金髪は、きっと世の女誰もが羨むことだろう。
閉じられた瞼を縁取る睫毛もとても長く、形の良い小さな口元も、紅も塗っていないのにまるで女のように赤く・・・柔らかに、見えて。

綺麗だ、という言葉がひどくあっさりとイヴァンの中に落ちてきた。

(ッ・・・俺、何を考えて・・・!)

自分の考えを遮断するかのように、その光景から目を逸らす。
少しだけ速度を上げた心臓の意味が理解できずに困惑する。

(なんだっつーんだよ・・・なんか少し雰囲気が違うだけじゃねぇか・・・・!)

もう一度横目でジャンへと視線を戻す。
イヴァンの心情など知らず、惰眠を貪るジャンの姿に、なぜか不思議と苛立ちは湧かなかった。

(コイツはベルナルドと・・・)

意識的にやっていたら犯罪だろうとしか思えない、二人のやりとりが脳裏に浮かぶ。
ベルナルドがジャンにだけに向ける、ボスに対する敬愛などという言葉で収まるはずのない甘い視線。
受け止め、返すジャンの視線も同じ温度を持っている。
潔癖症の気が少しあるベルナルドは人と必要以上に触れ合うことを嫌っているはずなのだが、ジャンに対してだけはその規格から 外れてしまうらしく、気づくとジャンへとその手は伸びているのだ。
まるで定期的にそうしていないと欠乏症になるのではないかと思うような・・・輪郭や口元や、目元、ベルナルドの指先は ふとしたことでジャンの肌に必ず触れている。
特に、そのブロンドの髪に触れる回数が一番多かったはずだ。

そういえば、とイヴァンは思う。
ルキーノも、ジュリオも、あの髪には触れたことがあったはずだ。
戯れるように撫でていたルキーノの大きな手、頬を淡く染め、そっと触れていたジュリオの細い指が思い出された。
自ら望んだこともなかったから当然と言えば当然だが、イヴァンだけがジャンの髪に触れたことがないことに今更気づく。

急に、胸に何かが引っ掛かった。
小さな苛立ちのような、焦燥のような・・・不可解な違和感。

「・・・・・・・」

それは、完全に無意識だった。
静かにジャンへの距離を詰め、触れられる位置まで近づく。
ゆっくりと右手を動かし、指先を目の前で輝く金色へと伸ばした。
あと数cmでその髪に触れられる・・・・しかし、「ん・・・」と小さな声が耳に届いたことで、イヴァンは意識を取り戻し、 勢いよく手を自分の胸元へと当てた。

「俺・・・何して・・・・・」

今、自分は何をしようとした・・・呆然と自身へ問いかける。・・・いや、分かり切ったことだ。
たしかに伸ばした指先は、ジャンの髪に触れようと明確な目的を持っていた・・・それも「意識的」にではなく。

「・・・ふぁ・・・・あ?・・・イヴァン・・・・?」

かすかに睡魔を引きずった声で呼びかけられ、驚きのため体をビクッと揺らしてしまう。
できるだけ声が上ずらないように意識しながら、イヴァンは苛立ちを装うことで動転している心の内を隠そうとした。

「お前・・・ボスが居眠りしてるとかマジありえねぇ!!せっかく報告にわざわざ来てやったのに・・・もっとシャキッとしやがれ!」

普段以上に大声を張り上げると、ジャンは両手で耳を塞ぎながら「悪かったって・・・」と寝ぼけ眼で軽く謝罪をする。

「昨日からまともに寝れてねぇんだよ・・・一通り急ぎの仕事がようやく終わったから、さっきベルナルドから休憩の許しが 出てさ・・・思わず夢の世界に旅だっちまった・・・・」

告げられた内容よりも、イヴァンの動揺に寝起きのジャンは気づかなかったという事実の方が重要だった。
普段は敏いジャンだけに思わず安堵の溜息を漏らしてしまったが、それもイヴァンにとっては好都合な勘違いをしてくれたらしく、 「休憩時間なんだからさ〜」と拗ねたように言葉が続けられた。が、その空気も一瞬で払拭される。

「じゃ・・・報告をどーぞ、イヴァン」

黒皮の椅子に深く背を預け、両手を組みながら軽く笑みを浮かべた表情は、ボスと呼ぶものに相応しいものだ。
持ち味の柔軟な考えや決断力はそのままに、少しずつではあるが着実に、頂点に立つ人間特有とも呼べる空気や風格をつけていく 若いボスの姿に心酔していく者は日々増えていく。
それはもちろん、ジャンの努力が何より大きく貢献していることは認めるが、彼を指導し、導く様々な人間がいるからこそ、 短期間にジャンは良い成長を遂げているのだろう。
・・・何よりも、常に隣にいるベルナルドの力によって。

ベルナルド、という名前が浮かんだ直後、先程の違和感がまたイヴァンの中に生まれる。

「・・・売上は先週よりも今の時点ですでに越している。GDの奴らの動きもかなり静かになったから、街の奴らもようやく 安心し始めてるんだろ。物価も安定してるみてぇだしな。
シマ内でも大きな問題は起きてねぇし・・・まぁ、平和ってところだな」

胸の内の違和感を振り切るように、一気に報告を済ませてしまう。
それを聞いたジャンは満足げに笑みを深めると、だよな〜といつもの軽い雰囲気にあっさりと戻り、机脇にあった湯気が出なく なったのは相当前だろうというコーヒーを一口飲んだ。
どうやら冷めて苦みがきつくなってしまっていたのか、少々渋い顔になる。
先程のようなボスとしての顔よりも、今まで見慣れているジャンらしい表情の方が安心できるのはなぜだろうか。

「さっきジュリオもきたんだけどさ、笑顔で平和ですの一言でさ」

「まぁそうだろうな」

笑顔・・・・。
ジャンの前だから人間味のある表情をしていただろうが、イヴァンの頭の中で描かれた姿はロボットのように表情もなく 報告をするジュリオの姿だ。
マットドッグと呼ばれるジュリオもジャンの前だけは笑みを浮かべもするし、頬を染めたりなんていう通常の彼からは想像の できない姿まで見せる。
ルキーノだってそうだ。
あそこまで楽しそうに、人を育てようとしている彼を見たことがない。
それはジャンのボスとしての素質を感じて、というよりも、ジャンを磨き、自分の手によって作り上げていくこと自体を楽しんで いるように思える。
ラッキードッグはその数々の伝説うえ、神からも寵愛されていると言われているらしいが、天の上の存在など持ち出さなくとも、 ジャンの周囲は常に彼を慕うもので溢れている。
それは、ジャン自身の力である。

(そういえば・・・俺は・・・・・?)

さっきの違和感は何だろうか。
チクリ、とするような、ジクジクとかすかに痛むような。
なのに、普段とかわらないジャンの笑顔を見ると、それが少し和らんで。

(俺は、コイツに何を望んでいる・・・・・?)

「・・い、イヴァン」

(俺は、ボスとしてではなく)

「おい、イヴァン」

(ボスとしてではなく―――――――)

「イヴァン!!」

叫ばれたことで、ようやく我を取り戻した。
声のした方を見ると、ジャンが驚いたような表情をして、イヴァンを見ていた。

「急に固まっちまうからビビったぜ。どうしたんだよ?」

「あ・・・いや、別に、ちょっと考え事しちまっただけだ」

「んだよ、疲れてんじゃねーの?」

からかうような笑みを浮かべたジャンに、普段のイヴァンであればすぐに「そんなヤワじゃねーよ!」と叫んだことだろう。
抗争の時ならまだしも、今はちょっと気が抜けかけてしまうくらい平和な世である。
しかし、その時のイヴァンは動揺のために、すぐにいつもの調子を取り戻すことができなかった。

「・・・そうかもな」

疲れているから、変な考えに取り込まれてしまうのかもしれない。
蓄積されていた疲れが、今更一気に出てきたのかもしれないし・・・あぁ、そうだ。疲れてるに違いない。
イヴァンは自身の頭に強引にその言葉をねじ込んで、ジャンの問いかけに同意を示した。
ジャンは驚いたように瞬きを何度かすると、イヴァンの顔を凝視した。
いつも通りの口げんかをするつもりだったので、 らしくないその答えに驚きを隠せなかったのである。
だがそれも数秒のことで、何を思ったのか、机の一番上段の引き出しを開けると、ある物を取り出した。

「そこの疲れたお兄さん」

「あ?」

ジャンは素早く呆けた表情のままのイヴァンに近づくと、顔を一気に近づけた。
睫毛の長さがよく分かるほどのその距離の近さに、「おわ!」と思わずイヴァンは一歩後ずさってしまう。
そんな彼の前に、ある物を掴んだジャンの細い指が勢いよく現れた。
小さな深い色を灯した宝石のような、鼻先に甘い匂いを届ける、それ。

「チョコ・・・?」

「そ、疲れた時には甘い物って相場が決まってる」

にんまりという表現がピッタリの笑顔を浮かべた姿は、ボスとは思えないほど幼い。
それはさっき見た寝顔を思い出させ、なぜか心臓がうるさく騒ぎ出す。
そんなイヴァンに気づくことのないジャンは、ん、とチョコをさらにイヴァンの口元へと近づけた。

「俺、甘いの好きじゃねーって」

「これは大丈夫だって、食ってみろって」

ふわりと薫る匂いは、たしかに悪くない。
しかし。

「あーん」

この対応はおかしいだろう。そしてその行動にドキドキしている自分はもっとイカれているのは間違いない。

「そういうのは、やめろっつーの!・・・んぐッ!!」

叫んだために開いた口は、ジャンにとっては当然好都合。その一瞬を見逃すことなく、イヴァンの口内へポイっとチョコを 投げ込んだ。奇妙な声を上げてしまったが、噛まずとも溶け出したそれは、予想よりはきつくない甘さが広がった後、 今度は逆にきつ過ぎるぐらいのアルコールがチョコレートのコーティングから解き放たれて溢れてきた。
多分女はあまり好まないだろうが、この少々強いが口当たりの良さと薫りは、甘いものが苦手な男でも大丈夫だろう。
現に、イヴァンも小さな声で「うまい・・・」と漏らした。

「だろ?これ、リキュールメーカーが作ったやつでさ、あんまり個数作ってないからレアなんだぜ〜」

ジャンはイヴァンの感想に満足したのか、ひどくご機嫌な様子だ。
もし尻尾があったなら高速で振っていることだろう。まるで主人に褒められた犬のようだ、と感じたが、さすがにそれは 言葉にしなかった。

(こういう時、ベルナルドやルキーノあたりはコイツの頭を撫でてんだよな)

正確には、ベルナルドは優しい仕草で、ルキーノは父親が子供にするような豪快さ、という違いはあるが。
それぞれがジャンの髪に触れている様子を思い浮かべ、先程感じたものが、また湧きあがってきた。
・・・その感情の名が、なんとなく・・・分かってしまった。

そっと、目の前で笑っていたジャンの髪に触れる。
想像通り、プロンドは柔らかく、触り心地も心地良いものだった。
きょとんとしたジャンが、イヴァンを見上げている。
初めて見るジャンの表情と手に感じる感触に、また胸の内が高揚する。

「あー・・・サンキュ」

気恥ずかしさから視線を泳がせながら、慣れない礼を告げると、ジャンはハハ!と声を上げて笑った。
ジャンがもう一度顔を近づけ、強引にイヴァンと目線を合わせる。

「もう一つ食べる?ダーリン」

いつもの遊びの感覚で、わざとらしくジャンは甘い声を出した。
その行為をイヴァンが否定するだろうというのを見越しての行動だろうが、今のイヴァンにはその期待を答えることはできる はずもなかった。

「帰る!!」

急激に上昇した体温と、頬にまで伝染しただろうその熱に、イヴァンは大急ぎで執務室から飛び出した。
ジャンは追いかけるでもなく、「じゃあな〜」と楽しそうに声をかけただけだった・・・きっと少々からかい過ぎて、イヴァンの機嫌を 損ねてしまったとしか思っていないのだろう。

振り向きもせずに廊下に出て、扉を閉め終わった後、ハァ、とまた溜息を漏らした。
だがここを訪れる前の溜息とは、きっと温度が真逆だ。

「どうかされましたか?」

入る時にもいた警備の男が声をかけてきたが、なんでもない、とだけ返すと、足早に歩きだした。





(・・・ボスへの気持ちを自覚しました、なんて言えるか!クソ!)





口の中に残る、甘さと、アルコールの苦さ。
それはまるで今のイヴァンの心情のようだった。








すみません・・・続きます・・・!orz


2009年8月18日













 END.










恥ずかしい大人が二人になってしまいました。
ベルナルドの弱さも、ジャンは好きだと思います。
最後まで読んで下さって、有難うございました。




2009年10月27日